脚本

テレビ朝日新人シナリオ大賞に応募した作品を自己評価

テレ朝のシナリオコンクールに応募して約2週間。確定申告も一昨日に終わりました。
そろそろ落ち着いて冷静に読めるかな。

自分の脚本を自己評価しようと思います。

というわけで既に何度か読んだのですが、なかなか酷いですね。人の作品をどうこう言えたもんじゃありません。

本編を読まないと何のことか分からないとは思いますが、自己評価を書いておきます。

日頃、人の作品を見たり読んだりして、

「回想は安易に使ってはならない」

と言っているので、回想を使わないことにこだわりました。

その結果、構成が崩れてしまっています。
もっと早くに登場すべき人物が。時系列に書いたため登場が遅くなってしまいました。構成を考えたら回想を用いても良かったです。

しかも読み返しているうちに、回想を使わずに構成も成り立たせる方法も思いつきました。

実は脚本を書いている間、

「主人公の欲求が何だか弱いな〜」

と、ずっと思っていました。

でも欲求を設定していないわけではありません。
だから書き進められたのですが、応募の数日前にようやく主人公の本当の欲求が分かりました。

で、その瞬間、この作品のテーマが理解できました。

「そんなことも分からずに書いてたんかい」
って声が聞こえますが、分かっているつもりだったんです。

たぶん解像度が低かった。時間がなく、泣く泣くわずかな修正のみで応募しました。

これはもう年齢的に仕方がないのかもしれません。

キーワードを挙げると、

・成田離婚
・副業禁止
・ご近所づきあいでお見合い写真が回ってきた

などがドラマの重要な要素になっています。ちょいちょい発想が昭和なんですよね……。

一方で

・生成AIは脳の拡張
・マッチングアプリ
・推し活

なんかも出てきますが、先ほどの昭和な発想のせいで
「おじさんが頑張って今っぽいことを捻り出した感」
が否めません。

というわけでまとめると、事前に練りきれてない。

上に書いたことなんて、本来はどれもあらすじとか箱書きの段階で潰しておくべきです。

じゃあ準備がおろそかだったのかというと、それも違って、自分ではちゃんとやったつもりなんですね。
ただ明確にしておくべきポイントがズレてしまっていた。

それは書いている途中でも薄々感じていたし、今、冷静になって読み返すと明らかに分かるんです。

先ほど「事前に練りきれてない」と書きましたが、
初稿ってそんなもんだとも思っていて……

だから脚本家は少ない人でも3〜5稿、多い人なら20稿以上も改稿を重ねるんです。

なので今回、書き終わるのがギリギリになってしまったのも問題です。
十分に改稿できるだけの日にちを残しておかなければなりませんでした。応募する1ヶ月前には書き終わってないとダメですね。

というわけで、課題が見えたので、次に向かいます。

失敗はして良いんです。そもそも今回、応募することを最重視してました。
下手っぴでも、何なら未完成でも応募しようと決めてました。

で、曲がりなりにも書き終えてちゃんと応募できたのだから、第一関門はクリアしたと思っています。

あと、台詞や主人公のキャラクターは、まぁまぁ良いんじゃないかな〜と思うので、そこは救いです。
このキャラクターに関しては、事前の準備ができていたというよりは、書きながら育てていった感覚があります。

とにもかくにも、とりあえず走りだしてみるって大事ですね。 というわけで自己評価でした。

おそらく2次選考くらいで落ちるんじゃないかなと思います。
ここが合っていたら僕は批評家としてはちゃんと審美眼があるんだなと思えるので、せめてこれくらいは当てたいと思います。

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